あれから、ちょうど1年の月日が過ぎました。
私が、去年の夏にある男に監禁されてから、季節は秋になりそのうち冬を迎え、厳しい寒さも越えて、またじんわりと汗ばむ夏の時期が巡ってきたのです。
生暖かい初夏の風を感じると、あの狭くて暑い牢に閉じ込められていた時の記憶を鮮明に思い出します。
また夏がやって来たこのタイミングに、当時の手記をここに公開したいと思います。

題してSMマニアが地下牢に快楽を求めるのは間違っているだろうか。だ。
執筆・監修
えすいお
甘いものとエロいものが大好きな40代。
悩みは30過ぎると性欲が落ちると言われてきたのに未だに毎日射精したりしないとぐっすり眠れないこと。
暇があるとエロいことをするか、考える。
口癖は「自分にスキルがあったらAVに負けないレベルのエロゲーを作るのに」である。
しかしエロゲ―はほとんどやったことがないのでエロゲ―の魅力を実はまだ知らない。
登場人物
| NO | 名前 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1 | ルカ・ノクターン | ルカ(光と影の間)+ノクターン(夜想曲・夜の闇) → 純粋だが闇に惹かれる青年 |
| 2 | レディ・リリス | リリス(神話の夜の女王)+レディ(支配者) → 淫靡な地下牢の女王様 |
| 3 | セラフィーナ・ヴァイス | セラフィーナ(熾天使の名)+ヴァイス(独裁者・ホワイトの意) → 冷徹で高貴な伝説の支配者 |
| 4 | エレーナ・ナイトレイス | エレーナ(妖艶な響き)+ナイトレイス(夜の幽霊) → 冷酷な調教師 |
| 5 | マリア・スカーレット | マリア(聖母的)+スカーレット(血のような赤) → ベルを見守るが禁忌に惹かれる女官 |
あらすじ

かつて名の知れた貴族の館に存在した「深淵の館」は、今や秘密のSMサロンであり、外界の人々にはその存在がほとんど知られていない。
その地下には、絶対的な支配と服従の世界が広がっている。
若き男性、ルカ・ノクターンは、貧しい生活の中で一つの希望を見出す。
それは、伝説的な地下館で行われる試練の儀式。
地下館の支配者はレディ・リリス、彼女は館の秘密を管理し、選ばれた者たちに快楽と痛みを与え、真の服従を求める。
ルカは、伝説的な支配者が繰り広げる試練に挑み、やがて自分の限界を超える力を見つけようとする。
しかし、地下牢に隠された真実、そして館の最深部に待つ**「セラフィーナ・ヴァイス」**という冷徹で高貴な支配者の存在が、ルカをさらに深い世界へと引きずり込んでいく。
彼は本当に欲しいものを手に入れることができるのか、それとも地下牢の永遠の支配に囚われてしまうのか。

<前回までのあらすじ>
出会いアプリで知り合った富永という中年男に媚薬を飲まされ、屋敷の座敷牢に監禁された、25才でリゾートホテル受付嬢の茅乃。
意に反して性的興奮が高まった茅乃は、性奴隷として富永に犯され、激しい快楽を得てしまう。
再び媚薬を飲まされて鞭打たれて焦らされ、放置された茅乃は、ついに挿入を懇願する。
自ら富永の上に乗り、腰を振り始めた。
M女の奴隷調教体験

カチ、カチ、カチ……。
深夜2時。
真っ暗な部屋のベッドに座る私は、3年ぶりに取り出したカッターの刃を繰り出してゆく。
ひやり。冷たい刃先を手首に当てると走る、チクッとした痛みが心地いい。
ああ、私はまた、この状態に戻ってきてしまった。
ご主人様に出会う前の状態だ。
死にたい、消えたい、そんな気持ちに押し潰されそうになりながら、何の希望もない毎日を鬱々と過ごしていた日々の記憶が蘇る。
「……」
窓際に置いたままの、ご主人様にもらったワインレッド色のレザーの首輪を見て胸が疼く。
「お前に似合う色だから」
と、ご主人様が選んでくれた首輪。
使い込んだその首輪には、今はうっすらとホコリが積もっている。
「……ご主人様、どうして? なんで、私の前からいなくなったの? どうして、返事すらくれないの……?」

ご主人様がいなくなった現実から逃げるように、再び通い始めた精神科で処方されたたくさんの薬の中から、睡眠薬を取って飲む。
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