花の百合物語【M女学生×S熟女、背徳の口づけ】
【百合物語】M女学生×S熟女の出会い
ちゃぷん、ちゃぷん……
大学の授業終わりに立ち寄った、平日夕方のスポーツジムのプールで、葵はいつものようにプカプカと水に浮かんだり、不器用な動きで泳いだりしていた。
地方都市の主要駅近くにあるこのジムのプールでは、5人前後の老若男女が自由に水泳に勤しんでいる。
(今日は、平泳ぎで25メートル泳ぎきってみようかな)
葵は、上は半袖、下は膝上までの短パンスタイルをした、黒色がシンプルないつものフィットネス水着に、ピンク色のスイムキャップと黒いゴーグルを装着した姿で、ちゃぷちゃぷとぎこちない平泳ぎを始める。
息継ぎをしながら、なんとかコースの半分過ぎまで進む。
(うーん、けっこう来たけど、そろそろ無理かも)
「ぷはぁっ」
平泳ぎでコースの半分と少しまで来たところで、プールの底に足をついてしまった。
(やっぱり水泳って難しいなぁ。でも、ちょうどいい具合に疲れるから良いんだよね)
大して泳ぎが得意でもない大学3年生の葵がジムのプール通いを始めたきっかけは、通学途中に、大学近くにあるこのジムの学割キャンペーンの貼り紙を見たためだ。
4年生になったら就活、卒業したら仕事と、これから忙しい日々になることをゼミの先輩から嫌と言うほど聞いていた。
そのため、今のうちにできる趣味を何か始めたいと思っていた。
そんな中、学生の今しか使えない学割のあるこのジムが目についたのだ。
それは、葵が大学3年生になったばかりの春のこと。ちょうど、同じ学内の彼氏と別れて暇が増えたタイミングでもあった。
カテゴリー:M女出会い・M女体験談 【紫月ルイカ】SM小説